価値が分からない骨董品!だからこそ専門業者に高価買取りしてもらおう!

最終更新日:2018年08月17日

掘り出し物の骨董品には数十倍の買取価値がありました

こないだ骨董市で、白釉生掛けの染付徳利を購入しました。価格は1万円です。これが思わぬ掘り出し物となりました。

私はその徳利の素性を知りませんでした。それは私の知識外にある徳利でした。過去に類品を見た経験は一度もなく、それがいつどこで作られた徳利なのか、私には見当もつかなかったのです。そこで店主に尋ねてみましたが、彼も「分からない」と言います。こうなるといよいよ五里霧中で、私はそれをどうするか大いに迷いました。

普段の私は素性のよく分からぬものは買いません。「良いものかもしれない」と期待して買ったものが本当に良かった試しがないからです。私は目利きではありません。それをよくよく承知しているからこそ、私は素性を推測できる骨董品しか買わぬようにしているのです。

しかし、その日ばかりは自分のポリシーを曲げずにはいられませんでした。その徳利が只者ならぬ雰囲気を放っていたからです。古いものにちがいない、そう確信させる力強さに満ち溢れていたのです。だから私は冒険することにしました。自分の目を信じて、素性の分からぬそいつを買うことに決めたのです。

それからしばらく、私はその徳利を大いに楽しみました。晩酌するには大振りすぎるので徳利としては使わず、床の間に置いて眺めて慈しみました。はてさて、これは古伊万里だろうか?それとも李朝だろうか?時代は18世紀はあるんじゃないか?骨董屋で買えば5万円は下らないだろう?そんなふうに思いを巡らしながら日々を楽しく過ごしていたのです。

そして先日、ひょんなことから、その徳利の素性が判明しました。ふと立ち寄った骨董屋で、店主が『日本陶磁体系』(平凡社)を読んでおり、ちょうどそのとき開かれていたページに、私の徳利とそっくりさんの写真が掲載されていたのです。私は思わず「あっ!」と口に出してしまいました。その本によれば、私の徳利はいわゆる初期伊万里です。しかも寛永以前の百間窯で作られた稀少な徳利だそうです。私は興奮しました。しかし、私以上に興奮したのが骨董屋の店主で、彼は是非それを持って来いと言います。そして後日その徳利を持って再訪したところ、50万円で買取らせてくれとせがまれることになったのです。

1万円で買った徳利に50万円の価値があった。こんな大きな掘り出し物は、私の骨董人生でも初めてのことです。この喜びを噛みしめたいので、私はまだその徳利を骨董屋には売っていません。しかし骨董屋は、いつか飽きたら買取らせてくれと電話までかけてくる始末です。その熱意から察するに、店頭価格ならきっと100万円は下らぬ名品なのかもしれません。

これだから骨董品はやめられぬという出来事でした。

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